屋上・ベランダのウレタン防水工事|下地処理・脱気筒・改修ドレン
屋上・ベランダのウレタン防水工事
防水の仕上がりを支える、下地処理と細部の施工。
ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねて防水層をつくる工事です。広い床面に加え、壁際や排水口、設備の基礎まわりまで、形状に合わせて施工します。塗りチョクの実際の施工写真で、完成すると見えなくなる作業もご紹介します。
トップコートの塗り替えとは、工事の範囲が異なります。
トップコートは防水層を保護する表面の仕上げです。防水層そのものに傷みがある場合は、表面の塗り替えだけでは対応できないことがあります。既存防水の状態を見て工事の範囲を判断します。
まず見ていただきたい、立上りの下地処理
床面から壁へつながる「立上り」は、面の向きが変わる部分です。既存の防水層が傷んでいるときは、必要な範囲を撤去し、下地を整えてから次の工程へ進みます。上からきれいに塗るだけでは見えなくなってしまう、大切な作業です。
下地を整え、プライマーとメッシュ補強へ
プライマーは、下地と次に施工する材料との付着を助ける下塗り材です。補強用のメッシュは、採用する仕様に合わせて防水材と一体に施工します。写真では立上りから床との取合いにかけて、メッシュを張り込む様子が確認できます。
脱気筒と改修ドレンには、それぞれ役割があります
脱気筒:防水層の下の湿気を逃がすための出口
通気緩衝工法では、シートによる通気層と脱気筒を組み合わせ、下地からの水蒸気を逃がして膨れを抑える仕組みを設けます。脱気筒を付けるだけで成立するものではなく、下の通気層とのつながりや根元の納まりも重要です。工法は下地や既存防水の状態に合わせて選びます。
改修ドレン:床の防水と排水口をつなぐ部材
雨水が集まる排水口は、防水層との取合いまで確認したい部分です。改修ドレンを取り付け、その周囲を防水層につなげて納めます。排水口の形状や既存の状態に応じて、適した部材と施工方法を選びます。
床面を塗り重ね、保護仕上げへ
下地や取合いを整えた後、防水材を施工します。I様物件では、床面の自着シート、ウレタン1層目・2層目、トップコートの工程が写真に記録されています。必要な塗布量や乾燥時間は、材料と施工仕様、現場条件に合わせて管理する項目です。
施工写真で見る、2件のウレタン防水工事
I様物件|撤去・下地処理・補強まで見せる施工記録
屋上に加え、ベランダとタイル外壁沿いの床面も部位別に整理。立上りの既存防水層撤去、ケレン、メッシュ補強を中心に紹介します。
ご相談前によくある疑問
ひび割れや膨れがある場合も、トップコートだけでよいですか?
表面の保護層だけの傷みか、防水層や下地にも傷みがあるかで対応が変わります。見た目だけで決めず、傷みの範囲や付着の状態を確認します。
既存の防水は、必ず全部撤去するのですか?
全面撤去か部分撤去か、既存層を活かせるかは現場ごとの判断です。掲載したI様物件では立上りの撤去を紹介していますが、それを屋上全面の撤去と同じ意味では説明していません。
脱気筒は、どの屋上にも必要ですか?
採用する工法によります。脱気筒の有無だけで工事の良し悪しは判断できません。既存防水の状態や下地の湿気、利用条件を確認したうえで施工方法をご案内します。
屋上・ベランダの防水工事をご検討中の方へ
表面の塗り替えでよいのか、防水層から直す必要があるのか。現在の状態を確認し、必要な工事をご案内します。
工法の一般的な仕組みの参考:関東防水管理事業協同組合/シーカ・ジャパン「2成分形ウレタン塗膜防水」。掲載写真の工事内容と、工法の一般的な説明は区別して記載しています。

