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ベランダ防水は外壁塗装と一緒にやるべき?FRPトップコートの工程と判断の目安

ベランダ床の保護塗装を描いたイラスト

ベランダの防水メンテナンスは、外壁塗装と必ず同時に行う必要はありません。床の保護塗膜や防水層の状態、雨・日差しの当たり方を確認して決めます。屋根がなく雨や紫外線を直接受ける場所や、表面の傷みが進んでいる場所は、一緒に点検・補修を検討したいところです。

戸建てのベランダで使われるFRP防水には、表面のトップコートを塗り替えるメンテナンスと、防水層自体を補修する工事があります。この記事では、当社の施工写真3枚でトップコートの塗り替え工程と、工事をする・見送る判断の考え方を紹介します。

ベランダ防水は、外壁塗装と一緒にやるべき?

外壁塗装は、普段あまり気に留めないベランダの床も見てもらう機会です。塗りチョクでは、ベランダの防水メンテナンスは外壁塗装パックとは別途お見積もりするオプション工事です。外壁塗装と一緒に行う方も、床の状態を確認して別の機会に行う方もいらっしゃいます。

「今回塗装するから全部やる」「前回やらなかったから次回まで待つ」と回数だけで決めず、いま必要な工事かどうかを現地で確認します。

屋根がなく、雨と日差しが直接当たる場合

屋根のないベランダ・バルコニーは、床に雨や紫外線が直接当たりやすい環境です。日差しによる表面の劣化に加え、水はけや乾きやすさにも注意して、塗り替えの必要性を確認します。

屋根がないだけで、直ちに防水層の全面改修が必要になるわけではありません。一方、屋根があっても吹き込む雨や歩行などによる傷みはあるため、床の状態を見て判断します。

こんな状態なら、塗り替えだけでよいか確認します

  • 表面の色あせや摩耗が目立つ:トップコートの保護機能と、防水層に傷みがないかを確認します。
  • FRPの繊維が露出しているように見える:表面だけの傷みか、防水層まで傷んでいるかを調べます。凹凸が透けて見えるだけの場合とは区別します。
  • めくれ・剥がれ・膨れ・ひび割れがある:どの層に生じた不具合かを確認し、必要な補修を先に行います。
  • 汚れがひどい、水がたまりやすい:清掃で改善する汚れか、排水口や床の状態にも問題があるかを確認します。汚れだけで全面改修とは判断しません。

ご自身で床を剥がしたり、細かく診断したりする必要はありません。気になる状態があれば施工担当者へ相談してください。雨漏りしている場合は、次の外壁塗装まで待たずに確認が必要です。

トップコートは、防水層を守る「日焼け止め」のようなもの

FRP防水は、ガラス繊維などで補強した樹脂の層で水の浸入を防ぐ工法です。その表面を保護するのがトップコート。役割を身近なものに例えると、防水層の「日焼け止め」のような存在です。

ただし、日焼け止め剤を別工程で塗るという意味ではありません。また、トップコートを塗り替えることと、防水層そのものを作り直すことは別の工事です。表面をきれいに塗っただけでは、傷んだ防水層や雨漏りの原因まで直せるとは限りません。

施工写真で見る、プライマーから上塗りまで

今回ご紹介するのは、既存のFRP防水面を整え、プライマーの下塗り後に、トップコートを2回塗って仕上げる当社の施工例です。写真の工程名は現場の説明に基づいています。実際の下地処理、プライマーの要否、塗り回数や塗布量は、使用する材料の施工仕様に従います。

1. 洗浄・下地調整を行い、プライマーを塗る

ローラーでベランダ床にプライマーを塗布する下塗り工程
下塗りのプライマー塗布(当社施工写真)

洗浄した後、荒れた部分などをケレン・研磨で整え、必要な乾燥を確認してから下塗りへ進みます。写真はローラーでプライマーを塗っているところです。見た目の仕上げに入る前の、塗膜を適切に密着させるための工程です。

2. 縁や角から、トップコートの1回目を塗る

ベランダ床の縁を刷毛で塗るトップコート1回目のダメ込み
中塗り・トップコート1回目のダメ込み(当社施工写真)

下塗りの後、床の縁や角など、ローラーでは塗りにくい部分を先に刷毛で塗ります。この作業を「ダメ込み」といいます。写真はトップコート1回目、現場でいう中塗りのダメ込みを進めている段階です。この後、床の広い面も塗り進めます。

3. トップコートの2回目で仕上げる

上塗り済み部分とこれから仕上げる部分が並ぶベランダ床
奥は上塗り済み、手前は仕上げ前。全面完成前の工程比較(当社施工写真)

写真の明るいグレーの部分は、上塗りまで進んだ範囲です。手前にはこれから仕上げる部分が残っており、表面の色や仕上がりの違いが分かります。ベランダ全体の完成写真ではなく、施工途中の比較です。残った範囲も工程に沿って仕上げていきます。

各工程では、材料に定められた乾燥・硬化時間を確保します。塗り終わってすぐに歩いたり物を置いたりせず、いつから使えるかは施工担当者からご案内します。

防水層まで傷んでいたら、補修方法を変えます

防水層が健全なうちに表面の保護塗膜を手入れすることが、大がかりな補修を避けるためのポイントです。防水層まで傷んでいる場合は、トップコートの塗り替えだけでは対応できないことがあります。傷みが局所的なら部分補修、広い範囲に及ぶ場合は再施工など、範囲と下地の状態に合わせて方法を判断します。

ベランダの下が部屋になっている場合は、床の防水の傷みが室内への漏水につながることもあります。下の部屋の天井に雨染みなどがある場合は、床だけが原因と決めつけず、施工担当者に確認してもらいましょう。

特に、剥がれや膨れの下に水分がある場合や、雨漏りがある場合は、原因を確かめずに上から覆うことを避けます。床面だけでなく、排水口や立ち上がり、外壁との取り合いなども含めて、必要な対応を判断します。

今回は見送る、という判断もあります

表面の保護塗膜と防水層が健全で、現時点では塗り替えを急がなくてよい場合もあります。その場合は、今回見送れる理由と今後の確認時期を施工担当者と共有しておくと安心です。

ただし、外壁塗装の2回目まで必ず持つ、という意味ではありません。材料や使用環境によってメンテナンス時期は変わります。外壁の塗り替え時期と別に手入れが必要になることもあります。

お見積もりでは、「トップコートの塗り替え」なのか「防水層の補修・再施工」なのかを分けてご説明します。施工範囲と必要な工事が分かれば、外壁塗装と一緒に行うかも判断しやすくなります。

防水には、今回のFRP防水のほか、ウレタン防水やシート防水などの工法もあります。単純な上下のランクではなく、建物の形状・下地・利用条件に合わせて選ぶものです。ウレタン防水の工程と、下地処理・脱気筒・改修ドレンの役割は、屋上・ベランダのウレタン防水工事で詳しくご紹介しています。

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参考資料

アステックペイント運営・外壁塗装ジャーナル:お住まいのベランダ防水|傷みの見極め方とメンテナンス費用(旧プロタイムズ掲載記事。防水層を保護する手入れと、傷みの範囲に応じた補修の考え方を参照)

資料確認日:2026年11月7日。工程写真と現場の説明は当社提供資料に基づきます。下記は一般的な仕組み・施工仕様を確認するための資料であり、掲載現場で使用した製品を示すものではありません。